こんにちは、iOSエンジニアの葛山(@Kyam28)です。
Objective-C時代からモバイル開発を始め現在は専らSwiftを書いています。

今回はNagisaにある漫画事業部・エンタメ事業部・インキュベーション事業部のうち、自分が所属しているインキュベーション事業部についての紹介をしたいと思います。

インキュベーション事業部について

元々は動画事業部としてSlideMovies・GoodTime・SeaCamera・POPS・POPSKITといった計1200万DLを達成した動画アプリ群を作ってきたメンバーが集まっています。

動画アプリを作って行く中で今後はカテゴリーを動画に限定せず、世の中にとって革新的であり、Nagisaにとって会社を大きく支える事業の一つとして成立するようなものを作っていこうということになり、動画事業部からインキュベーション事業部に名前を変えることになりました。
また上記に挙げた動画アプリの他にサンリオ社と協業してアプリケーションを出しておりこちらもインキュベーション事業部が管理しています。

インキュベーション事業部ではどのようにして企画が生まれるか

現在は従来にはない形式の生放送サービスを開発中でリリースに向けて各自頑張っている真っ最中ですが、この開発に入る以前はディレクター・エンジニア・デザイナーといった職種を限定せずに各自がアプリの企画を持ち寄って様々なものについての可能性を議論していました。

新株予約権を扱うサービスだったり、iBeaconを用いた決済システムだったり、料理SNSだったり、LyricVideoだったり数えればキリがないほどユニークなサービスが挙がりました。
その中で新規事業として可能性がありそうなものをチームメンバーで議論を重ねピックアップし、その後デザイナー・エンジニアが簡単なモックを作り、実際にそれに触れてみることで、よりイメージを膨らまします。
このモック作成の過程で機械学習を用いた料理写真の分析だったり、Sketchからネイティブのコードを作成するフレームワークだったり、アプリのDL数やASOを管理・分析する管理画面が生まれたりしたこともありました。

とにかくインキュベーション事業部では企画→モック作成→検証を繰り返し高速で行うことによりサービス開発に着手するまでのスピード感を大事にしています。

インキュベーション事業部での開発

基本的には一つのアプリケーションにつき、ディレクター1、デザイナー1、エンジニア数名の小規模チームで動いています。
インキュベーション事業のエンジニアは、企画、要件定義を含めたあらゆるMTGに基本的に参加します。小規模チームで動いているため極力情報をチーム全体で共有し動きやすくしています。

開発に用いるツールなどは基本的にはエンジニア・デザイナー個々人が裁量権を持っており自由に選択することができます。
実際に普段の開発で自分が使うものは

  • Xcode

  • Github

  • Trello

  • Sketch

  • Invision

になります。
事業部によって使っている・使っていないツールなどは違いがありインキュベーション事業部ではTrelloを気に入っており積極的に採用しています。

自分はiOSエンジニアなので少しiOS的な話に寄せると、新規アプリの開発は基本的にSwiftで使用するSwiftは常に最新のものを使うようにしています。
アプリの設計方針、使用するライブラリなどは特にルールはありませんが、なぜそれを採用したか説明できるかどうかは大事にしています。

参考までに現在開発中の新規生放送アプリで用いてるライブラリの一部ですが

などになります。

個人的な選定基準では
設計がシンプルで使いやすい
採用実績が多く、定期的にメンテナンスされている
プロジェクトにマッチするか
以上を見ています。

スターが多くついているものでも数年以上前などに書かれたObjective-C製のものや、メンテナンスされていないものは、採用をしないか、自分でSwiftに書き換えたりしてプロジェクトに合うように改変したりしています。

サーバーサイドに関しては、特に使用する言語に決まりはなくプロジェクトによってPHPだったりgoだったりします。フレームワークも特に縛りはないのですが、それぞれの用途に合ったものを正しく選択するようにしています。

ですので、自分で主体性を持って開発をしていきたいという人にはぴったりの事業部なのではないかなと思います。

今後の記事について

インキュベーション事業部が管理している各アプリケーションで用いている技術をより詳細に書き記したり、動画編集で用いられるAVFoundationフレームワークのより奥深い部分を噛み砕いて解説していこうと思います。
インキュベーション事業部では動画技術について学びたい方・生放送サービスに興味がある方・新規サービスを開発したい方・ストリートファイターが好きな方・葛山と開発がしたい方などなどお待ちしております!